2012年5月7日月曜日

トロンボーンのチューニングについて

トロンボーンのチューニングについて

トロンボーンでのチューニングの仕方で

基本的にはB♭の音で合わせるようにしていますが、

このとき、スライドを1㎝位抜いてチューニングを行う方法を取っている人ってどれくらいいますか?



また、その日のコンディションによってはどうしても音程が高くなってしまったり、低くなってしまうなど、

主管の抜き具合がだいぶ違うことがよくあります。

吹いているうちに段々と普段の状態に戻っていくことが多いのですが。

こういう時ってどう調整したらいいでしょうか?

原因は自分にあるはず(自分の音に対するイメージが狂った、ソルフェージュ能力が乏しい・・)なので、基準音を聴いた上で原因である唇や息のスピードを調整したほうがいいですか?

それともB♭などの基準なら主管、その他ならスライドで調整するべきでしょうか?



大抵吹き始めてから1時間から2時間くらいのまだあまり調子が上がらないときにはそこまで音程は気にすべきではないでしょうか?



個人的には厳密に音程にこだわるよりも、他と混ざるような響きのある音、多少音程がずれていても大丈夫なような許容範囲の広い音を出すことを優先すべきだと思っていますが、何かアドバイスがあれば教えてください。







トロンボーンのチューニングでは、普通1cm位スライドを抜いた状態でチューニングを行うのが普通ではないでしょうか?

でないと、単純な話、和音構成上B♭が3度になる単調の和音はどうしましょう?

また、セカンドを吹いていて、トップの音程がずり上がる場合なんて、日常茶飯ですし。

そうした場合のマージンも考えて、少し抜き気味にしてチューニングするものと考えております。



それから、コンディションによって主管の抜差しの長さが変わるのは当然だと思います。

もちろん、全く抜かない状態でも低いとか、限界まで抜いてもまだ高いとかは異常で、マッピが合わないか、奏法に何か大きな問題を抱えて居ると言わざるを得ませんが、まぁ、いつもの抜差しの位置から±1cm位なら全然大丈夫では無いですか?



ただ、主管の抜差しは、飽くまで安心材料の一つみたいなもので、演奏上の音程の決定にはあまり寄与していないのが本当ではないでしょうか。



質問者さんも、文面を読む限り感覚としては理解されているように思われるのですが、管楽器の音程を決めている最大の要因は奏者自身の音程感です。

確かに、物理的には管をある長さに調整して音を出力するのが管楽器、特に金管楽器の音程の前提ですが、音の発振体はバジングであり、息の流れです。

これは一定であることはありえず、変化し続けるものです。

それを、基礎練習やソルフェージュなどを通じて、どんな状況でも安定して(なるべくぶれずに)音を出せるように身体を慣らしているのです。



こう考えると、基準音として一度合せた後は、周りの音や自分の感覚を通じて音を出し、気温の上昇などで全体的な状況が変わり、自分の音程感で修正できる範囲を超えてきた場合は主管をいじると言うのが一般的と考えます。



因みに、私は楽器を吹く前にマウスピースで音を採り、ソルフェージュしてから楽器を吹いています。

楽器のチューニングは、本当に最初のウォームアップが済んでから(10分位してから)合せて、それから先は主管をいじる事はほとんど無いですね。



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質問の最後にも書いていらっしゃるし、言わずもがなかなぁとも思うのですがあえて申し上げます。

他の質問も拝見して思うのですが、質問者さんは管楽器の演奏に明確な解を求めすぎているように思われます。



スタンダードの無い事物には、それを超えていく発想も無い訳で、そういう意味での理論と言うものは楽器演奏にも存在していると思います。

でも、それは(芸術の範疇である以上仕方ないのですが)科学的厳密さとは程遠い、感覚的常識の積み上げでしか無いと言うのが実情だと思います。

もちろん、科学のメスで切り込もうとされている管楽器の専門家もいらっしゃるのですが、失礼ながらアプローチが感覚論の域を出ないため、複合的な成果に繋がって行かないのが現状と思われます。



この状況下であまり厳密なことを考えても、それは個人的感覚の域を出ないわけですから、意味が無いと思います。

そうではなく、自分の音に良く耳を傾け、奏法によって自分の身体に起こる変化(口腔内を含めたアンブシュアや筋肉群の変化)をよく感じて、それを深く知ることに注力された方が、より実りある成果が得られると思います。

失礼なことを申し上げましたが、どうか御気を悪くなさらないで下さい。








トロンボーンに限らず、チューニングはある程度ロングトーンなどで吹き込んで、

楽器を「鳴る」状態にしてからでないと、あまり意味がありません。

また、楽器本体や吹き手のクセで、同じ楽器でも吹き手が変われば音程も違います。

であれば、自分の楽器のクセを掴むしかないでしょう。

コンディションを、楽器を出して吹き始めたときのものでなく、

ある程度吹き込んで落ち着いたときを基準にしないといけません。

そこまで持っていていない状態でチューニングするのであれば、

この時期は音程が下がってくる・上がってくるのを計算して、多少のズレを見込んでおくべきでしょう。



まだ「コンディション」が万全でない状態で合奏に入るのであれば、

多少の音程補正はスライドでせざるを得ません。

合奏に入ったら、「コンディション」ができているかどうかは個人の責任です。



トロンボーンは基本的にはハーモニーを構成する楽器です。

よほど音色の個性が強い楽器でない限り、音程の方をとるべきでしょう。

音程が狂えば、ハーモニーも狂います。いくら音色がよくても、音程が悪ければ何にもなりません。

経験を積んで、音程の補正が自在にできるようになったら、楽器は音色で選んでもいいですが、

今ある楽器しかなければ、まずは音程をできるだけ正確に捉えて吹くべきだと思います。

音程が合えば、響きはある程度ついてきます。







1㌢ぬきます☆

同じB♭でも高くとるとき低くとるときわありますよね?

トロンボーンわ回りにあわすが第一です。基礎や調子がわるくても音程を考えたほうがぃいです。

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