2012年5月5日土曜日

調の判定について! 音楽理論の質問です。

調の判定について!

音楽理論の質問です。
楽典を勉強しているんですが、調の判定のコツがわかりません。

調号があればわかるんですが、調号ではなく全て臨時記号で書かれている場合、どのようにして判定すれば良いですか?

しかも楽譜が完結しておらず、最後の音符が何の音かわからない場合です。



「楽典-理論と実習-」で学んでいますが、熟読しても「はぁ?」という感じです…。



例えば理論と実習からの引用ですが、

「跳躍進行する音は音階個有の音である。ただし短調の同音は跳躍進行をすることがある」

「2度上行するときも2度下行するときも、かわらない音は音階個有の音である」

「音階個有の音が臨時に高くされた場合は次に2度上行する。すなわち、次に2度下行する音は臨時に高くされた音ではない」などなど…。



言ってる意味がサッパリです…。

日本語からやり直したほうが良いかもしれません…。



どなたか調の判定の仕方についてコツなどありましたら教えてください!!

お願いします!!







調判定を解答するためには、「臨時記号」が「音階固有の音」(本物)か、「装飾的な音」(偽者)かを見抜く必要がありますね。

つまり、多くの臨時記号の中から、「本物」を探す作業になります。



・臨時記号が付いている音が、跳躍している(となりの音に進まない)

・跳躍はしないが、♯なら下に下がる。♭なら上に上がる



この2つのいずれかの条件に合う音を丸で囲むで、調号の付き方の順番で、最も後のものを調べる。



これで初級の問題は解けます。



続いて中級です。

うえの2つでつじつまが合わないことがおきた時、(たとえば、ファとドは臨時記号が無いのに、ソは♯など。)

このような時は、♯の音(♭系のときはナチュラルの音)は短調の導音であることが多いです。



更に上級の問題では、決定的な音が出てこない問題があります。

これらの問題は、先に書いたようなことを参考にしながら、いくつかの選択肢を考えて、歌ってみるしかありません。

そのためには、ソルフェージュの能力は不可欠ですね。



当然、ソルフェージュの能力が向上すれば、初級・中級の問題でも、歌ってみることで解答することが出来ます。(論理は確認に使います)

まずは、ソルフェージュをがんばってください。



最後になりましたが、課題の1小節目の音を注意深く見ると、その調の「主和音」が現れていることが多いです。

ご参考までに・・・。








本に書かれている事柄は

先に二人が解説&補足している通りなので繰り返しません。



>調号があればわかるんですが、調号ではなく全て臨時記号で書かれている場合、どのようにして判定すれば良いですか?

>しかも楽譜が完結しておらず、最後の音符が何の音かわからない場合です。



どの音に♯や♭の臨時記号が集中的に使われているのか

注意深く見れば良いだけの話では?



例えばEとAとBに♭が集中していれば、それはE♭メジャーですよね。

(ドイツ語表記→EとAとHに♭がついて、Es・As・BになっていればEs-Dur)



ところが上昇音型の時にBに♭がついておらず

導音の形でそのままC・E♭・Gの和音に終止する場面が一つでもあれば

それはCマイナーでしょう。





いろいろな曲の楽譜を毎日のように目にしていれば

楽譜の左端に調合がついていなくても

楽譜を見た瞬間に、何調なのかすぐに判別出来るようになります。



楽譜を見ただけで、書かれている和音やメロディーの進行が

ホロスコープの立体映像のように頭に浮かびますので・・・・・







もちろん、理論からも調を判定できますが…質問者様が文章を引用したページの上の方に、こう書かれてありませんか?



「楽譜に書かれた音を、楽器にたよらずに実際の音として感得できる視唱能力をもつことが非常に重要である」



譜例44の後には、こんなことも。



「学習者がもし調判定の問題解答の必要にせまられたとき、楽譜に書かれた音を実際の音として感得できるだけの視唱能力をもっていたならば、上述の機械的な方法による必要は大半なくなるであろう~上述の方法は、その、理論的な裏づけとして用いられるべきものである」



早い話が、頭の中で音を鳴らせば、理論をあれこれ考えなくても、調は判定できるんです。おそらく、版が違っても同じ例題だと思いますが、譜例31の場合。理論云々の前に、最初の「シ|ミファ♯ソラ」をイメージしただけで、Eマイナーに聴こえませんか??じゃあ、何でそう聴こえるのかというと、この本で書かれてある調判定の理論が、これまでの音楽の経験を通して、“音感”として私の身に付いてしまってるんです。しいていうなら、それがコツでしょうか…「頭の中で、歌うこと」。







まず前提として、あの本は少し昔の作曲家の方が書かれたものですから、

どうしてもというか表現的にああいう風になってしまうんですよね。

斎藤秀雄さんの「指揮法教程」なんか、もっと意味がわかりにくいですよ。

ですから、わからない文章はある程度すっ飛ばして

楽譜自体を見ていった方がいいですね。



さて、調判定ですね。

まず、あそこに書かれている例題は、

調を判定させるためにわざと調号を書いていないのであって、

通常であれば書いてありますよ。



ポイントは和声短音階と旋律短音階の復習。



①31の例でいけば、disがありますから、

一瞬♯四つ以上の調と思ってしまうかもしれません。

しかしGはgisになっていない。

そうすると♯二つ以下の調に絞られてくる。

♯二つ以下の調でなおかつdisがついている…

結果は自ずとわかるはずです。



②32の最初の例はもっと簡単。

わからなければついている♭を調号に組み入れていけばいいのです。



③32二番目の例はやや難しいかも。

ais,eisがついているので、一見?となりますが、

まずはcis,fisはついているので♯二つ以上であることは確実。

ここでGですが、Gとgis二種類がみえます。

でもポイントをインプットしていれば、

二段目の上行型でh-mollとわかるはずです。



補足

↑上の方のおっしゃっていること、これ、非常に同感です。

これができればいちばんいいのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿