2012年5月4日金曜日

のだめカンタービレで指揮者のコンクールの場面がありますが、実際にそういうもの...

のだめカンタービレで指揮者のコンクールの場面がありますが、実際にそういうものはあるんですよね?


いい指揮者とは、オケの練習を通じて的確な指示を出したり統一した曲の解釈を持たせることだと聴いたのですが、できあがったオケの前でいろんな人に指揮を振らせるだけで指揮者としての力量を採点できるものなのでしょうか?

素人ですが回答お願いします。







のだめ、の指揮者コンクールのシーンは秀逸でした。実際と同じ・・とはいきませんが、かなりリアルに近いものがありました。プロのオケは実際の演奏会でもリハーサルは非常に短時間です。1曲何日も、何月もかけて仕上げていく部活動や、アマチュアとはまったく次元が違います。ですから、指揮者の技量のもっとも大切なものは「短時間でどれだけ曲をまとめ、指揮者の考えを伝え得るか」です。コンクールでもそういう観点が重視されるのは言うまでもありません。効率よく曲を仕上げるためには、まずソルフェージュ力、よい耳を持つこと(物理的にも)が重要で、オケの間違いや、譜面の間違いを的確になおしていきます。そのために、あのドラマでは「間違い探し」がありましたね。 あのドラマではなかったですが指揮者コンクールではそういう音を読む力、耳を試すために必ず「現代音楽」と言われる最近作られた音のとりにくい、複雑なリズムの曲が「初見」でわたされれます。それを読んで、正確に演奏できることが、コンクールではかなり重要になりますね。ただ、どうしてもコンクールというのは「効率」を良くさばける人が入賞しやすいのは事実です。音楽的には深いものをもっていても、どうもそういう技術的な部分、ソルフェージュ能力で見劣りがするために落ちてしまう人も多くいます。一般的に、コンクール出の指揮者は、平均的な演奏はできるが、飛びぬけたものがない・・となり、コンクールで優勝してもそののち大成しない方は多くいます。ですから、指揮コンクールだけでは、その指揮者のすべてを判断することはできません。だからこそ、コンクール優勝してから・・が本当の勝負になるわけです。



他の指揮者の種類では、

コンクール出身でない叩き上げ系の指揮者、楽器の名手から移ってきた指揮者、ちいさなアンサンブルのリーダーからののし上がり系の指揮者などが、いるでしょう。








一般には基本的な「指揮法」というものが確立していて、

その通りに指揮すればプロのオーケストラは最低限の反応をします。

逆に言えば、基本的な指揮法が理解できていなければ、オケは反応しません。

この「指揮法」が的確かどうかが、まず第一のチェックポイントです。

ただ、レベルの高いコンクールはこんなことは「前提」なので、ビデオでチェックされ、

審査員以外のスタッフが判断することも多くあります。



一般に

●初見のオケ譜を短時間で理解する

●オケの適性を瞬時に見抜き、振りながら最終的に調整する

●リハーサルを進行させる

などの能力が要求されます。



また最近は

●ルックス

●カリスマ性

も重要なポイントです。

同じくらいの実力なら当然

「背が高く見栄えがいい」「男前である」「雰囲気に個性(情熱的とか神秘的)がある」

などがある者が上位になります。



さらに入賞以外に「オーケストラ賞」を設けているコンクールが多数あります。

これはオケの団員が「こいつの指揮はよかった」「こいつの指揮なら弾いてやってもいい」などの感想をもった者に

投票するもので、上位入賞とは違った価値があります。

一般にこの賞を受賞すると、客演またはリハーサル指揮の権利が与えられます。



コンクールのレベルでオケに魂を震わせる演奏を要求することはありません。

甲子園球児に150m級の本塁打は要求されないようなものです。



あくまでコンクールはコンクールです。



スター性のある指揮者は、常に求められています。

著名なコンクールで優勝すると、様々なオケから指揮依頼が殺到します。

コンクールの時は「アマチュア」「セミプロ」「若手」と見られていますが

指揮依頼を受けたとたんから「プロ」になりますから、見る目に容赦がなくなります。

入賞後からが「いばらの道」の始まりです。

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